中学入試の是非について

中学入試が実施される理由は、その学校において求められる学力や学習態度を身に着け、その基準を満たしているかを確認するためです。
しかし、中学入試を実施することにはメリットデメリットがあります。

 

メリットとして挙げられるのは、受験生と学校とのミスマッチを防ぐことが出来る点です。
求められる能力基準を満たしている受験生を集めることによって、生徒間での競争意識を向上させ、また学習進度のスピードを確保します。
受験のない公立学校が、小学校での学習の振り返りから授業を始めるのに対し、受験を行った中学校ではすぐに中学校の指導要領に基づいた授業を始めます。
これは受験を経た生徒たちの学習レベルが高いことが分かっており、知識があることを前提として授業を展開することが出来るからです。

 

当然、今後発生する高校、大学受験にも有利です。
他方、デメリットとして挙げられるのは、小学生時代から勉強にのみ重点を置いた生活態度を身に着けてしまうことです。
一見良いように見えますが、文部科学省が掲げるように、学習は学校教育と社会教育という2本の柱で構成されています。

 

この社会教育とは、自然の中でのレジャー活動や、公民館での高齢者の交流など、学校では学べない地域社会の体験活動から、他者との関わり方といった生きる力を学ぶことを指します。
中学入試の実施は、子どもたちから体験活動の時間を奪い、試験で良い点数を出すことにのみ価値を見出すよう強いる危険性があります。
中学入試の是非を考えると、どちら側も大きな説得力を持っています。